Q ロルフィングは他のマッサージや整体とどう違うのですか?
A 手技によるアプローチという点では共通していますが、ロルフィングは全身的(ホリスティック)な視点に立ってセッションを進めていきます。 たとえば背中の痛みのあるクライアントがいたとして、その痛みの原因はからだの非効率的な使い方によるものかも知れません。そのときには患部に対して対症療法的に直接ワークするのでなく、背中との力学的な関係性や組織のつながりを見ながら足底などに施術する、といったことが生じます。
そして私たち人間はあらゆる個人がユニークで二人といない存在です。これまで生きてこられた生活バターンや職業的な行動様式などすべてが一人一人の体の使い方、在り方に現れています。ロルフィングでは体の「構造の臓器」といわれる筋膜組織に生じている「阻害」を手技、またはクライアントの身体への気づきを得てもらうワークによって取り除きます。その点でセッションは常にオーダーメードであり、クライアントの「よりよく変わりたい」と想う意思のちからが強く影響力を持ってきます。
また、対症療法的に処置する医学とは異なり、ロルフィングは慢性化している症状や予想される疲労や体のひずみなどに備えて体全体の調子を改善したり、柔軟性を向上させておくことができます。それにより、とっさのケガや疲労の蓄積による疾患に備え、体力を向上させる大きな助けになるでしょう。
Q どんなひとに向いていますか?
A ロルフィングは新生児から高齢者まで、すべての人に有効にはたらきます。職業や生活様式に応じたオーダーメードのセッションを、ロルファーと一緒に作っていく気持ちがあれば、なお効果的です。
ロルフィングの医療的観点からの効能を明確に示すためには今後多くのリサーチを必要としますが、多くの傷害やスポーツ傷害症状の改善、外科手術とリハビリ後の微調整、もやもや症候群や不定愁訴といわれてきた諸症状の解消、高血圧の改善、脊椎の側湾を軽減、筋膜性腰痛の軽減・・・に効果を発揮しています。(症状の改善には大きく個人差があります。)
また、身体への気づきの高まりは、運動能力や身体コントロールの能力、自己治癒力を高めると考えられ、ます。ロルフィングは世界中で多くのアスリートやトレーナー、アスレチックインストラクターから支持されています。
また、深部へのアプローチにより、クライアントが実践している各種ボディーワークの効果をより繊細に、そしてエネルギッシュにするための基礎作りに寄与にすることが期待されます。
ヨガとロルフィングのかかわり、期待される効果についてはこちらを参照してください。 http://www.rolf.org/about/yoga (米国ロルフ研究所より 英文)
A 癒着している筋膜が離れる際や、こわばっている筋の筋膜を緩める際などに、ぴりぴりと軽く痛むことがあります。組織が緩み、流動的な状態になると、筋膜はそうした痛みを生じなくなります。しかし一方で強い痛みは反射的な防衛反応を生じさせ、せっかく緩んだ組織を再び緊張させてしまいかねません。もし痛いほど効果があると考えていらっしゃるようでしたら、、ロルフィングのセッションの間はとりあえず、そうした認識を脇に置いておこしくださるようにお願いします。 痛みや我慢を強要することはありません。 Q ロルフィングは痛いですか?
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